変電ってなに? 電気を変える? 何に?

query_builder 2026/06/12

実は変電とは、電気を何か他のものに変換する操作ではなく、ただ単に電気の電圧を目的に応じて変換する操作のことなのです。電気を発電所から需要家(家庭・工場など)へ送る過程で行われ、これを行う施設を変電所といいます。


なぜ変電が必要かというと、それは電力を遠距離送電するには高電圧が有利だからです。


電力は P = V × I(電力=電圧×電流)で表されるため、同じ電力を送るなら電圧を上げると電流を下げられます。送電線での電力損失は P_損失 = I² × R なので、電流を小さくすれば損失が激減します。


一方、需要家に高電圧のまま届けると危険なため、使用場所の手前で電圧を下げて(降圧、すなわち変電)送ることが必要になります。


日本での電圧の変化の流れ

発電所

  ↓ 昇圧(発電機出力は数万V程度)

超高圧送電線:275,000V〜500,000V(500kV)

  ↓ 降圧

一次変電所:154kV / 275kV

  ↓ 降圧

二次変電所(中間変電所):66kV / 77kV

  ↓ 降圧

配電用変電所:6,600V

  ↓ 降圧(電柱上の柱上変圧器)

家庭・小規模施設:100V / 200V


大工場などは6,600Vや22,000Vを直接受電し、自前で変電する場合もあります。


変電に必要な主要機器


変圧器(トランス):変電の中核。電磁誘導の原理で電圧を変換します。内部の2つのコイルの巻き数比によって、変換される電圧比が決まります(`V1/V2 = N1/N2`)。

遮断器(ブレーカー):異常時に回路を遮断する装置。機械的に回路を開放しますが、大容量のものは不活性ガスであるSF₆ガスや真空を利用し、放電によるキレの悪さを消去します。

断路器:点検・保守時に回路を物理的に切り離す装置。遮断器と違い、電流が流れた状態では開閉できません。

避雷器(アレスタ):落雷などの異常電圧(サージ)から機器を保護します。

計器用変成器(CT・VT):大電流・高電圧を計測可能なレベルに変換してメーターや保護継電器に送ります。

保護継電器:電流・電圧の異常を検出して遮断器に動作信号を送ります。


交流と直流の変電

一般的な変電は交流(AC)で行われ、変圧器で効率よく電圧変換できます。

近年は直流送電(HVDC)も普及しつつあります。海底ケーブルや長距離送電で損失が少なく、異なる周波数の系統(日本では東西で50Hz/60Hzが異なる)を連系できる利点があります。この場合は変電所内に交直変換装置が設置されます。


変電は「高電圧で効率よく運び、低電圧で安全に使う」という電力システムの根幹を支える技術です。発電から家庭のコンセントまでの間に、実に数段階の変電が行われています。



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東和電気株式会社

住所:神奈川県平塚市代官町23−29

電話番号:0463-22-3366

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