無線通信で、ほかの電波が飛び交う中で、相手はなぜ交信相手だとわかるのか?

query_builder 2026/09/08

 無線通信の仕組みって、ほんと、なんかよくわからない、具体的なイメージがつかみにくいって思いませんか?例えば、電波の発信ってわかります?電流を電線に通すのはすごくイメージしやすいけれど、電波を空中に発信?って解き放す感じ?どうやって?

 じゃあ、受信はどうなってる?アンテナを使って、どうするの?

 という感じで、私はチンプンカンプンです。今回はその中で、送り手の放った電波は、受け手にとって、どうしてそれが目的の電波と分かるか、という話です。

1. 周波数を合わせる(部屋を分ける)

 最も基本的な方法は、使う電波の周波数(波の細かさ)を分けることです。

 これは、たくさんの人がいる大広間で、特定の人とだけ「部屋(チャンネル)を分けて」話すようなイメージです。受信機は、指定した周波数の電波だけを拾い、それ以外の周波数の電波をカットします。

2. 識別信号(IDやアドレス)を埋め込む

 同じ周波数(同じ部屋)を複数の人が使っている場合、誰の電波かを区別するためにデジタルな「背番号」を使います。

  • コールサイン(呼出符号): アマチュア無線や航空無線では、送信の最初と最後に「こちらは〇〇(自分のサイン)、〇〇(相手のサイン)どうぞ」と音声やモールス信号で名乗ります。

  • MACアドレスやIPアドレス: スマホやWi-Fi、Bluetoothなどのデジタル通信では、送信するデータ(パケット)の先頭に必ず「送信元の宛先」と「受信者の宛先」の識別コードがデジタルデータとして書き込まれています。自分宛てではないIDのデータは、受信機が自動的に無視します。

3. コード(暗号)で混ぜ合わされた電波をほどく

 スマートフォン(4G/5G)などでは、同じ周波数を同時に大勢の人が使っています。これらはCDMA(符号分割複数接続)などの技術で区別されています。

 これは、同じ部屋で全員が同時に大声で話しているものの、「AさんとBさんは日本語」「CさんとDさんは英語」「EさんとFさんはフランス語」というように、異なる言語(暗号コード)で話している状態です。受信側は、自分が知っている言語のパターンだけを抽出して聞き取ることができます。

4. 混信を防ぐ「トーンスケルチ」

 簡易無線やインカムなどでよく使われる技術です。音声電波と一緒に、人間の耳には聞こえない超低音の信号(トーン信号)を裏で同時に流します。

 あらかじめペア同士で「トーン番号」を合わせておくことで、同じ周波数であっても、違うトーン信号の電波が入ってきたときはスピーカーの音を出さない(音声をミュートする)という仕組みです。


 このように、無線通信(電波交信)において、無数の電波が飛び交う中から「特定の交信相手」を正しく識別できるのは、「周波数」「デジタルID」「コード化」といった何重ものフィルターをかけることで、混ざり合う電波の中から特定の相手だけを正確に見つけ出しています。

----------------------------------------------------------------------

東和電気株式会社

住所:神奈川県平塚市代官町23−29

電話番号:0463-22-3366

----------------------------------------------------------------------
modal_banner